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2006年08月16日

またまた3週間ほどのご無沙汰を致しました。
気がつけば、「残暑お見舞い申し上げます」と言わなければいけない時期になっています。
7月の熱波11日間のあとは、非常にマイルドな夏の毎日。
朝晩は、夏と思えないほど冷え込んでいます。

ぶどうのVeraison(房の色の変化も、通常よりほんの少しゆっくりペースで見られるようです。
7月末日で、ドライクリーク・ヴァレーのジンファンデルは、半分くらいヴェライゾンが終わっていましたが、
ナパ・ヴァレーの平地では、ほんの少ししか見られていませんでした。

さて、先週お休みしたのは、息子二人を連れて2泊3日のショート・ヴァケーションを敢行したからでございます。
ベイエリアからのショート・トリップ先として、今回行った所をご紹介します。

ハイウエイ49号線

ネヴァダ・シティーは、サンフランシスコから、大陸横断ハイウエイ80号線を走り約2時間半、
Auburn
という街からゴールドラッシュ時代のメイン・ハイウエイ49号線を取り、
内陸に40分ほど入ったところにあります。

49号線というのは、サンフランシスコのプロ・アメフト・チーム「49ERS(フォーティナイナーズ)」の
名前にも使われている、ゴールドラッシュ時代(1840年代後半)名残の幹線道路です。
南は、ヨセミテ国立公園南側近くの
Oakhurstから、北はレイク・タホ北西50キロあたりのSierravilleという街まで、
細いけれど、よく舗装された道が、いくつものカウンティを跨いで繋がっています。

49号線を走り、沿線上にポツポツと残る小さな街を訪れると、ゴールドラッシュ時代の背景・歴史をたっぷり感じ取ることが
できます。サンフランシスコという都会も、いわば、ゴールドラッシュ時代があって出来てきた街ですので、
北カリフォルニア、ベイエリアに住む私にとっては、興味深い事柄であります。

ネヴァダ・シティ

で、今回はその49号線沿いの街、ネヴァダ・シティに宿泊を決めたのですが、その名前から、
ベイエリア地元の人でも、この町がネヴァダ州のRENOの近くとイメージしてしまう人もおられます。
が、全然違います。
ネヴァダ州が州名をそれにするまで、この街が「ネヴァダ」だったのですから、勘違いされやすいのは確かです。
ネヴァダ州が誕生した時から、「ネヴァダ・シティ」に名称を変更しました。

1850年代は、サンフランシスコやサクラメントに並ぶサイズの一端の「都会」だったのですが、
今は人口2800人ほどの、本当に小さな街です。
街の中心は「ナショナル・ヒストリック・ランドマーク」として、ちゃんと保護されています。

歴史的背景を、そうやって保護して維持しつつも、その中身に関しては新しいものを取り入れています。
49号線沿いの他のどの街よりも、カフェ、レストラン、ショッピング、ギャラリー、博物館の内容が
充実しているのが何よりの証拠。
そういう環境の良さが口コミで広がり、家も物価も高く、車も人も多い都会を離れて、このネヴァダ・シティ周辺に
移住してくる人が増えてきているそうで、それは引退後のシニア層ではなく、アーティスト、作家、ミュージシャン、
起業家など、働き盛りの30〜50歳台が中心とのこと。

だからというわけでもないでしょうが、「オーガニック」とか「ベジタリアン・メニュー」だとかの「ちゃんと
気をつけています」風の語彙が、あちこちで目に入ります。
山中の小規模版「バークレー」といった感じでしょうか。

キュートなモーテル

泊まったのは、「Outside Inn」という、ちょっとヒッピー入ったモーテル。
全部で12室+キャビン+コテージの、外見からは普通〜のモーテルなのですが、部屋のひとつひとつに
名前がつけられ、内装も、その名前に合わせた感じにされていて、大変キュート。
私が泊まった部屋は、「ウインター・ルーム」でしたが、壁にクロスカントリーの用具が立てかけられていて、
キルト使いのベッドリネンも心温まるし、キッチネットのゴミ箱を隠すカーテンにジーンズ地が使われている
のを見て、妙に感動しました。

キッチネット付きの部屋が95ドル、キッチネットなしの部屋が75ドルか90ドル、というリーズナブルさもナイス。
駐車スペースを中心に、周辺ぐるりと部屋が連なるのは、そこらへんのモーテルと同じですが、
ロータリーの中心に、鯉が泳ぐ池とピクニック・スペースを設けてあり、BBQピットもそこにあり、宿泊客はそこで
飲食可能。
西側の部屋の裏手には、小さなクリークが流れていて、それに沿ってちょっとしたパティオのような空間も設置
されています。
木陰のハンモックが気持ち良さそうで、息子どもと一緒じゃなかったら、あのハンモックに寝転がって読書三昧
したかったなあ・・・と。

そして何より、ネヴァダ・シティの中心まで、2ブロックほど歩けば良いだけ、という点が、ここを選んだ最大の理由でも
ありました。
昼間のアクティビティのあと、シャワーを浴びてホっとすると、車を運転して街に出るのが億劫になりがちです。
でも、ぷらぷら歩いていける距離なら問題ありません。

1日目の夜はメキシカン。2日目の夜は、今風を目指しているだろう感じ(笑)のビストロで、夕食を頂きました。
メキシカンの方は、予想していた以上に素朴ながら力強い味わいのもので、ホームメイドだというデザート・サンプラー
(メキシカン・プリン、キャロットケーキ、キャラメル・バナナ、アイスクリーム)は、これだけ食べに翌日も戻ってきたいと
思ったほど、素晴らしいものでした。特に、キャロット・ケーキのしっとり感、ほんわか感は絶品でした。
息子どもも、「うまい、うまい」とバクつき、3人であっという間にたいらげてしまいました。

South Yuba River State Park

さて、今回のショート・ヴァケーションの最大の目的地は、Yuba River (ユバ・リヴァー)での水遊びでした。
この川は、北・ミドル・南の3本の支流に分かれて流れており、深い山間を縫っている途中、
あちこちに水溜りというか、川の流れが緩やかになる「ウオーター・ホール」ができます。
南支流は特に、32キロの長さに渡って「サウス・ユバ・リヴァー州立公園」として設定されており、
水遊びのポイントは数限りなく存在します。

私達は、到着日に「アウトサイド・イン」のフロントの人のお薦めに従い、車で約20分ほどの
「エドワード・ブリッジ」へ。
なかなか趣のある1904年完成の橋のふもとには、一目見ただけで歓声が上がること必須の
エメラルド・グリーン。思ったほど川の水は冷たすぎず、水遊びには丁度良い感じ。

翌日は、持参してきた食料で簡単なサンドイッチを作って、それを各自バックパックに入れて、別のポイントへ。
1862年にできた、当時のシングル・スパンの橋としては、最長のカバー・ブリッジと言われていたブリッジポートの橋を
歩いて渡ります。
「マディソン郡の橋」の、あの橋のようなものと言えば、おわかりいただけるかと思います。

橋を渡って、「Buttermilk Bend Trail」をテクテク歩いていきます。
右手下に流れる川を眺めながら進み、気に入ったスポットが見つかったら、降りていくのです。
朝8時半に宿を出てきたのですが、朝の時間はまだ人の気配がなく、
澄み渡る川の水と、高い空と、白く光る大きな花崗岩を、私達だけで独占していました。

初めて来る所だったので、このトレイルがどの程度のものなのか、泳ぐスポットまでどのくらいの時間が
かかるのかがわらかず、それで簡単なサンドイッチと水しか持って行きませんでしたが、
こんなに簡単にたどりつけるのなら、もっと食べ物も運べました。
私と息子たち3人だけでなく、他の家族・友人が一緒なら、ワインもバックパック風クーラーに入れて運び、
一大川べりランチョン・パーティーが開けるなあ・・・と、青い空を見上げて考えていました。

たった2泊3日の、家から片道3時間強程度の近さの、そして息子どもと一緒の、という、
Vacation」という言葉の響きからはほど遠い感じの旅行でしたが、自然を満喫できて、おいしい食事を楽しめて、
目一杯昼間に体を動かして、本もたっぷり読めて、部屋でメジャー・リーグの試合も見られて、と、私にとっては大満足のものでした。
リフレッシュすることができました。

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